漆・漆工・漆芸・漆器のトピックス

「漆器の上手な扱い方」(2018年2月2日)

※漆器の扱い方 

漆器は本来、丈夫で耐久性の優れたものです。しかし、いくら丈夫でも扱い方を間違えたりすると、いたみも早く、剥げたり、ひび割れたりすることがある。普段使う道具の手入れが面倒だと、ついわずらわしく使わなくなるものですが、扱い方の基本を守れば気軽に使うことができます。

 直射日光や、乾いた熱(ストーブの近くや熱いやかん、鍋のそば)、極端な高湿、高温、冷暖房による乾燥は漆器の寿命を縮めてしまいます。また、電子レンジやオープンに入れたり、乾燥器を使用することは禁物です(一部に可能な漆器も販売されています)。洗う時には、湯水に長時間浸したり、合成洗剤を多量に使うこと、クレンザー、たわし、スポンジなどでゴシゴシと洗うのは避けましょう。漆や木は生きものですので、呼吸している人間の肌と同じようなものです。堅牢な漆器は丁寧に扱えば、世代を超えて受け継いでいくことができます。

※においのとり方

 新しい漆器は漆特有のにおいが強い場合があります。そんなときは、日陰で風通しのよい場所に1週間から10日置いて陰干しにして、ぬるま湯で洗ってから使うとよい。急いでにおいをとりたい場合は、ボウル1杯のぐい呑み1杯程度の酢を入れ、柔らかい木綿布やガーゼに含ませて、漆器を拭いたのち30度くらいのぬるま湯で湯通しし、水気を切ります。タオルなどを敷いた上にふせ、一晩ほど置くとにおいが抜けます。

※漆器を使い終えたら

 使用後は、湯水の中に長時間つけたりせず、ぬるま湯でさっと洗い、柔らかい木綿の布やガーゼで拭きとる。たわしはキズの原因などになるので避けましょう。また、汚れのひどいものや、油気がついた場合は洗剤を薄めて使うとよいです。

 水気がとれたら、乾いた布で拭きあげると、漆器に残った水滴もとれてつやが戻ります。右手の布で器の縁を持ち、左手の布を底に添え、こすらないように軽く、外側、内側、底の順に拭きます。すぐ使う場合はそのまま重ねてさしつかえありませんが、長時間使用しない場合は、柔らかい布や紙(ティシュペーパーでもよい)に包んで、木や紙の箱に入れ、なるべく風通しのよいところで保管するとよいです。

 

新着情報

令和3年2月13日(土)~20日(土)まで
第28回 日本文化を担う・漆の美展』は終了いたしました。